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Category: レポ・感想

映画「怒り」を観てきました。 

2016/10/01 Sat.


公開前から何かと話題に上ることがあった映画「怒り」を見てきました。
公開初日から感想やレポががすごい勢いでTLを流れ、感想も人によってふり幅がすごかったのがすごく印象的でした。
「後味悪いけど好みだった」とか「重い、恐い、しんどい」とか「見なきゃよかったとは思わないけど、二度と見たくない」とか。
中でもみんなが書いてたのは「しんどい」ということでした。

しんどいって何!?

映画を観た後、すごく疲れるってみんな言うけどどういうこと…?

後味が悪い話や、報われない話が好きな身としてはとても気になる。


ただ、みんなの感想でひとつ心にひっかかる書き方をされていたことがありまして。
「あのシーンだけはまじでない、無理」って書いてる人もいて恐かったから、こればっかりは自衛優先でネタバレを確認。
簡単に言うとまぁ暴力描写なんですけど。うん、私もあんまり好きじゃないやつだったんで、覚悟決めて観れて良かった。
詳しくそこを知りたい人はTwitterで「怒り 映画 トラウマ」で検索するとどこの何がそんなにトラウマなのか書かれてると思います。

最初それ知った時ちょっと観るの躊躇いました。えぐいって書いてあったし。

でも、妻夫木聡と綾野剛には代えられないなぁ…と思う気持ちが勝ちました。

トラウマ並の暴力描写<<<越えられない壁<<<妻夫木聡と綾野剛っといった感じです。

所詮次元が増えようが減ろうが腐女子は腐女子なのです。

■ネタバレに触れる前に、見に行こうか迷っている方に言える感想■

完全なるハッピーエンドではない

信じることの難しさや、信じることの大切さなど、色々考えさせられる。

後味が良いわけじゃないけれど、私としては最高

気に入ったならパンフレット購入を全力でオススメします!(色々載ってるから)

千葉編
怒り度:★★☆☆☆
救い度:★★★★★
ほぼすっぴんのあおいちゃんかわいい:★★★★★★★★★★

沖縄編
怒り度:★★★★★
救い度:☆☆☆☆☆
泉(すずちゃん)のこれからの応援したくなる:★★★★★★★★★★

東京
怒り度:★★★★☆
救い度:★★☆☆☆
優馬と直人:∞


以下、結末や犯人のネタバレ満載の映画「怒り」の感想です。
比率は千葉:沖縄:東京で1:1:4くらいの割合です、お察しください。

あらすじ

ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。
窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。

事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。

千葉――3か月前に突然家出をした愛子(宮﨑あおい)が東京で見つかった。彼女は歌舞伎町の風俗店で働いていた。愛子を連れて帰った父・洋平(渡辺 謙)は、千葉の漁港で働く。8年前に妻を亡くしてから、男手一つで娘を育ててきた。
愛子は、2か月前から漁港で働きはじめた田代(松山ケンイチ)に出会った。

東京――大手通信会社に勤める優馬(妻夫木聡)は、日中は仕事に忙殺され、夜はクラブで出会う男と一夜限りの関係を続けていた。彼には末期がんを患う余命わずかな母がいた。ある日、優馬は新宿で直人(綾野 剛)に出会った。

沖縄――また男と問題を起こした母と、夜逃げ同然でこの離島に移り住んできた高校生の泉(広瀬すず)。ある日、無人島でバックパッカーの田中(森山未來)に遭遇した。

殺人犯を追う警察は、新たな手配写真を公開した。
その顔は、出会った男に似ていた。

いつしか交際を始めた愛子と田代。
二人の幸せを願う洋平であったが、前歴不詳の田代の過去を信用できず苦悩する。

同居を始め、互いの関係が深くなっていく優馬と直人。しかし直人の日中の不審な行動に優馬は疑いを抱く。

ある事件をきっかけに心を閉ざした泉と彼女を救えなかったことに苦悶する同級生の辰哉。
親身に支える田中であったが、無人島で暮らす彼の素性を誰も知らない。

愛した人は、殺人犯だったのか?
それでも、あなたを信じたい。
そう願う私に信じたくない結末が突きつけられる――。


殺人事件をめぐるサスペンス映画かと思いきや、人間関係に重きをおいたヒューマンドラマという感じでした。
音楽が坂本龍一さんというだけあってシンプルでいて、とても雰囲気にあった綺麗なものでした。あと、こういう映画をあまり見ないので純粋に映像が美しいなぁと思いました。このあと書くけど、とあるシーンのライティングとか最高でした。

物語のはじまりは、犯人が夫婦を殺し、その捜査がはじまるところから。
捜査員が家の中を歩く様子と犯人が家の中を彷徨う様子が交互にうつされるのですが、ここで私は輪郭的に犯人は田代(松ケン)なんじゃないか…???と思いました。まさかの開始5分で犯人を決めつける私。ぶっちゃけ田代くんも直人も田中も、みんな顔が似てるし誰が犯人でもおかしくはないんだけども。みんながみんな怪しいし。

そして、ニュースのシーンから物語の舞台は千葉、東京、沖縄の三か所に移り、同時進行していきます。
3つが3つ別々の結末になるので、今回は各物語ごとに感想をまとめます。

【千葉編】

俳優さんの知識が疎い私でも知っている渡辺謙演じる父・洋平と、アースミュージックアンドエコロジーに可愛い宮崎あおい演じる娘・愛子。そして、ここに現れるのがDEATH NOTEでお馴染み松山ケンイチこと田代くんです。
この撮影のために少しばかり体重を増やしたらしいあおいちゃんがすごい良い意味で柔らかそうで可愛かった!!!
愛子は家出して風俗で働いてるところから連れ戻された女の子なんだけど、年齢のわりにすごいあどけなくて幼い女の子という感じだった。ヒロイン勢の中での最年少すずちゃんを差し置いて、どこか浮世離れした世間知らずなお嬢様という感じ。別にお金持ちの家の娘でもなく、一般家庭なんですが。最初、千葉に帰る時に電車でお父さんに「これ、愛子の好きな東方神起」ってイヤホンを渡すシーンとか、まるで自分の好きなものを自慢げに話す子供みたいだった。話し方も少し舌足らずなかんじで、「父ちゃん」って呼ぶんだもん、可愛い…。
んで、その父の洋平は男手ひとつで娘を育ててきたというだけあって…娘に対して心配性で、それなのにめちゃくちゃ甘いんだなぁ。普通家出して風俗で働いてた娘になら激昂して怒ってもいいと思うのに、怒らないし。かわりに洋平の姪が「愛子、あんたいい加減にしなさいよ!」って怒ったのをみて、均衡保ってるんだなと思いました。漁港で働く洋平がフォークリフト乗ってるシーンがすごい実際にいそうな人って感じですごかった。っていうか、渡辺謙さんの溢れ出る父親感すごかった。
で、その千葉編の犯人疑惑が持ち上がる田代くんは一番最初に犯人か?と思ったわりには怪しくなくて、途中偽名を使って転々としてたという過去が明らかになれども、犯人じゃなさそうだな…と私の容疑者リストから早々に外れていきました。バイバイ田代君。

終盤で、愛子が自ら警察に「容疑者に似ている人がいる」と通報したシーンの緊迫感はとてもすごかった…愛してる人が殺人事件の容疑者に似てると言われ、信じたいけど、でももしそうだったら…って感じかな。複雑すぎる。そして、その切っ掛けになったともいえる洋平が通報したと聞いてからの慌て具合がすごかった。「お前、知ってるんじゃないのか!?」って…いやいや、まわりやあなたからあれだけ疑われたら疑心暗鬼にもなるでしょうに。多分、そこまで愛子を追い詰めてしまった自分に怒りを感じたと思います。
そんな緊張の瞬間から、指紋鑑定の結果、田代くんは山神容疑者ではないと発覚したシーンで私も一気に安心感に包まれ、号泣する愛子と彼女を抱きしめる洋平のシーンはすごく胸にくるものがありました。ほんと良かった。
顔をぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶあおいちゃん…ほぼすっぴんでひどい顔なのにそれでも綺麗って、女優さんすごいな。

その後、田代くんから電話があり、迷惑はかけられないからと離れていこうとしているところをひきとめ、愛子が田代君を東京駅まで迎えに行って、一緒に電車に乗ってるのを観て「あああ…本当に良かった、本当の純愛だぁ…」とすごい穏やかな気持ちになりました。きっとその後、二人は平和に暮らしていくんでしょうね。借金の肩代わりさせられてるのも、どうにかなるといいな。電車のシーンでふっと微笑む愛子は、あれだけ幼く見えたのにとても大人の女だなと感じさせられました。
千葉編のストーリーは3つの中でも一番平和で、そして最高のハッピーエンドだったと思います。

【沖縄編】

最後を知ってる人からすれば、沖縄編を最後に持ってきて感想を書くべきでは…?と思われそうですが、ここで書きます。
ヒロインは今をときめく女優・広瀬すずちゃん演じる泉。そして、その泉と出会う謎の男・田中さん。
名前を聞いた瞬間、「田中って…取って付けたような名前だな…」と思いました(笑)
無人島で一人奔放に暮らす田中さんに、泉は興味津々で近寄って行きます。うん、もう少し警戒心持った方がいいと思うな。

とはいえ、沖縄編については、どういうメンバーで、何が起きるのか、犯人以外については事前にネタバレチェックをしていたので大変観るのがしんどかったです。
覚悟はしていたとはいえ、泉が米兵に襲われるシーンはそれはそれはすごく苦しい。
すずちゃんの演技がもうすごくて、全力で拒絶しながらも力負けして…ってもう本当に嫌だし可哀想だった。
それを見ながらも恐くて助けられなかった辰哉くんと最後にとんでもない爆弾ぶち込んできた田中さんについては最悪だなって思いました。恐いっていうのもわかるんだけどね~、やっぱり…なんかこう、助けてあげてほしかった。

っていうか、辰哉、お前そんなベロンベロンに酔っぱらってるんじゃねぇよ!!!!

ここがある意味私の一番の怒りどころだったわ!!!!お前がそんなに酩酊してなかったらこんなことにはならんかったでしょうに。なんでそんななるまで酔った…あと若干絡み酒っぽいのも面倒だった。辰哉お前…。

「誰にも言わないで」って譫言みたいに言うシーン、すごいしんどかった。
しかし、ベッドに横になって眠る泉…ってかすずちゃんの透明感がすごい!!!!
憂鬱、アンニュイ、病んでる…う~ん、語彙力がちょっと足りないので表現できませんがその憂鬱な空気感がとても少女と言う感じで綺麗でした。たまにドラマに出てるすずちゃんを観ることはありましたが、溌剌元気といった感じだし、今回の役柄はともてすごかったと思います。

で、真犯人ですよ。あっけなかったですね。
辰哉が泉の代わりに怒り、田中を刺し、そしたら最終的に田中が山神でした~っていう。
終盤で田中が民宿で暴れたり、色々と挙動不審になってきたあたりからこれは田中さんが犯人かなと思っていたら、最後の最後にすごく人の気持ちを不愉快にさせてくれましたしね。うん、最高に胸糞悪かった!!
「いつだって味方になるからな」とか言ってたじゃないですか、なんかもう…田中さんだけは本当に思考回路が理解できなかった。沸点が異常に低い殺人鬼と言ったところかなぁ、まずなんで一番最初の事件を起こしたのかも納得はできなかったです。ただただ、理不尽な出来事に怒りを抱えて、それが爆発したんでしょうね。こわい。

泉が最後に一人で無人島へ行き、そして海に向かって叫んでいるシーンはまさにどこへぶつければいいのかわからない「怒り」そのものでした。3つの中で一番どうしようもない怒りだと思います。例え真犯人が捕まったからと言って救われるわけでもなく、これから自分で折り合いをつけて立ち直るしかないものでしたし。
どうかこれから泉ちゃんには強く生きていってほしいと願わざるをえなかったです。がんばれっ、めげるな!!

【東京編】

そして、主にTLを騒がせる一番の原因になった東京編です。
まさかあんな大きなスクリーンで妻夫木聡と綾野剛のキスシーンが見れるなんて、すごい世の中になりましたね。
予告の時点で結構…というかかなりヤバい描写で、これ本編どうなってるのかな~むしろ予告で美味しいシーン全部使ってて本編そんなに目新しいことなかったりして…?と思ったりもしたんですよ。全然そんなことなかった。むしろすごかった。
予告にちょこちょこ入っていた腐女子大歓喜みたいなカット以外にももっとヤバいシーンとかあって、想像を絶してました。
というか、それ以上に物語としての完成度がすごくて、軽い気持ちで観に来た身としてすごい衝撃の嵐でした。

まず、最初の千葉編の東方神起からの流れでパリピっぽい曲が流れ、ナイトプールでのイベントのシーンに切り替わります。男の人しかいない、そんなパーティの中グラスを片手に笑う妻夫木くん演じる優馬。溢れ出るオーラ、視線ひとつでああ「ゲイだ!」と感じさせる雰囲気、壮絶です。
極採色のライトに照らされる男の人しかいない空間がすごい非日常って感じで良かった、映像としてすごく絵になってました。

「このあとどっかいく?」という仲間の問いかけに、優馬は「今日はもう帰ろうかな~」と返します。そして、その後に優馬が向かうのは母親が入院しているホスピスでした。まさかのあんな泡パーティーからはしごした先がホスピス。落差がすごい。
そして、母親の前では出来のいい息子なんです。スイッチの切り替わりすごい。良い子すぎる。寝てる母親の横でスマホで男物色してましたけど。あんなに何にも縛られず人生を謳歌している風な振る舞いをしていても、その裏に人間くさい事情があるというのが人間らしくていいなぁと思いました。

そして、いくつか物語を行き来して、ついにハッテン場のシーンがやってきます。予告の時の衝撃のキスシーンの現場です。
仄暗い部屋のあちこちで色んな人がくんずほぐれつしていて、それだけで画面が大変なことになってるのに、そんな部屋の片隅に蹲るようにして座る直人がいました。あんな湿度が高い空間で、ひとりでいる直人はすごく浮いていて、それが優馬の目にもとまったんでしょう。

そして、ここから始まるセックスが冗談抜きでまじでやばかった。
まず、直人の足をつま先でつんつん。そして、無理やり足で直人の足を割って開こうとする優馬。
ここはTLで見た内容だったんですが、てっきり閉じようとする足を開くと言われて手でがっとするんだと思ったらまさかの足。拒絶する直人を半ば無理やり組み敷いて、優馬はとても手馴れた手つきでゴムの封を口でちぎり、横にあるローションを出します。このゴムを口でちぎる動作の手慣れ感がすごすぎる…何回練習したんですか…?かっこよすぎ。最後まで直人は顔をしかめたまま、間違いなく気持ちよくないだろうなって感じで、それがまたなんともいえない。
終わったあと、起き上がる綾野剛の口の端から枕に涎の糸がひくんですけど「アッッッ、コレ、これよくBL漫画で見るやつだ…!!!!銀糸を引くってやつだ!!!」って進研ゼミの気持ちになりました。すごい濃厚。
しっかし、私このあたり大興奮でしたが周りの方はどういった気持ちで見てたんでしょうか。いつも行くアニメの映画とは客層も全然違いましたし、普通に気になりました。友達に綾野剛好きな子がいるんですが、複雑な心境だから見に行かないかもって言ってました。ごめんな…なんか美味しい思いして。

んで、ヤり終わった後早々に立ち去ろうとする直人を引き留める優馬。お腹が減ったということで、二人でラーメン屋へ。
このラーメン屋行くまでとそのラーメン屋のシーンがすごい可愛かったんだなぁ…先を歩く優馬が時々振り返って、ちゃんと後ろに直人がついてきてるか確認するの。しかも家来る?とか言っちゃうし。さっきまであんな無理矢理抱いていた相手にそんな気遣いするの?みたいな。今思うと、もうこの時点でほっておけなくなったんじゃないかな。直人、捨て猫っぽいもん。
どうでもいいですけど、このラーメン屋前に私が好きな実況者さんたちが行ってたラーメン屋でした…世間狭い。

そのままハッテン場からお持ち帰りした直人との奇妙な同棲生活がスタート。
優馬が帰ってくる前にコンビニで夕飯のお弁当、そして抜かりなくゴムを買う直人にとてつもなく興奮しました。
で、コンビニの袋を両手で持ちながらもお弁当の傾きが気になる直人。そしてそれを後ろで見つけて追う優馬。
なんとかして足で平行にしようとするも上手くいかず、もにゃもにゃする姿を優馬がすっっっごく微笑ましく眺めるところで多分私も同じような顔してみてた気がします。めちゃくちゃかわいい。お弁当を平行にしたくなるその気持ちもすごくわかる。そして、片方の袋を持って「ほら、思う存分弁当なおせよw」と笑う優馬…ほっこり。

東京編でメインとして登場する優馬の部屋が、これまたすごくオシャレで広くて、表ではエリートサラリーマンしてるんだなって感じました。手前のキッチンも綺麗だし、奥のベッドのある部屋は窓が広くとってあって…夜明けとかすごく綺麗なんじゃないですかね。わりと二人で寄り添って過ごす夜明けとかの妄想が大好きな私にとって最高の間取りでした…
CINEmadoriというサイトでこの間取りについての解説があったので、あの部屋が好きな人に見てもらいたいです。
あと、初回の半分強姦まがいのセックスから打って変わって、この部屋で甘々になってる二人にすっっっごいきゅんとしました。
「直人」「なーおと」「直人…」ってバリエーション豊かな呼び方もすごく良かった。特に二番目の間延びした呼び方が大好きです。

「俺、お前のこと疑ってんだぞ」、「疑ってるんじゃなくて、信じてるんでしょ」からの「信じてくれて、ありがとう」の流れは結末を知ってからもう一度聞くと…ねぇ???
撮影中は実際に同棲していたというだけあって、本当に愛し合ってるんだなぁというのがじわじわ滲み出ていてすごかった。目線ひとつ、ひっついて眠るのとか、愛しそうに首筋にちゅっとするシーンとか…あれ、私これ何観に来たんだ…って何度となく忘れそうになるくらいに、すごく自然な空気だった。ごく普通の、ごく一般的な恋人同士の姿でした。見終わったあとになつめさんとも言ってたんですけど、「ちょっとやそっと軽い気持ちで撮影してできるような演技じゃなかった、本気だった。すごい」って思いました。
あとね、妻夫木君の体つきとボタンの開け具合がもう溢れ出るゲイっぽさですごかったです。綾野剛と裸で寄り添って寝てるシーンの肌のコントラストもすごい良かった。台所に立つ綾野剛のうなじのエロさ、小さな声、白い肌、消えてしまいそうな儚さは絵に描いたような存在だったことを記しておきます。

中盤では、母親のホスピスへ直人を連れて行くシーンがあって「友達の、直人」と紹介。お母さんも嬉しそうに直人と話し、それからは優馬の代わりに昼間にホスピスへ行くようになります。本編では言及されてなかったことですが、なんとなく、母親も直人が本当は優馬にとってどういう存在か…わかってたんでしょうね。その辺についてはパンフレットの母親役だった原日出子さんのインタビューにも書かれていて、すごく救われました。母親に同性である好きな人を友達としてだけど紹介するって、ちょっと特別ですよね。このシーン、中村明日美子さんの卒業生に似てるのもあって色んな意味でぶわっとした。お母さんが亡くなった時にも一番近くにいてくれた直人、とても尊いです。

物語は進み、ある日優馬は昼間の街で直人が喫茶店で女の子と話しているのを見かけます。とても楽しそうに話す直人に、優馬は疑念と嫉妬を募らせ、夜に直人にカマをかけるように聞きます。昼間、どこにいたのかと。直人もそこで本当のことを言えばいいんだけど、嘘をついてしまうんですよね。

あんな笑顔で話していたのは、全部優馬のことだったのに。

その日から直人は優馬のもとからいなくなり、そして警察からの電話で動転した優馬は直人の痕跡が残るものを全部…捨てちゃうんですよね…。その捨ててる時、どんな気持ちだったのか考えるとすごい複雑で、苦しい。信じていた、愛していた、でも嘘をついて、そしていなくなった。やっぱり犯人なのかもしれない…!!って。
思い出してほしいわぁ、信じれくれてありがとうって…言われてたじゃん。
何度も優馬は直人に電話をかけますが通じず、「直人…」と悲しみに暮れてベッドに倒れる姿はとてもじゃないけど最初のイケイケな優馬じゃなかった…直人が好きで好きでたまらない一人の孤独な男でした。

最後はあの喫茶店で直人が会っていた薫(可愛いと思ったらとと姉ちゃんでした)から直人の過去と最期について教えられます。
施設で育ったこと、持病があったこと、そして、あの時は優馬の話をして笑っていたこと。捨て猫のような直人の最期は公園で、薫は「直人らしいですよね」と言います。今更知ってももう遅い事ばかりですごい切なくなる。
もう会うことも、触れることもできない。そして、直人の面影のあるものは全部自分が捨ててしまって何もない。
この絶望感と、なんで信じてあげられなかったんだと泣きながら、あてどなく道を歩いていく優馬は間違いなく自分に対して怒りを感じでいたんでしょうね。

そして、この映画一番の私の最推しシーンが、一番最後に入ってる二人のシーンです。
中盤の母親の葬儀の後、墓地での会話があって「一緒の墓入るか?」って言って笑うシーンがあって、そこでは「冗談だよ」で終わるんですけど、最後にその続きのモノローグが流れます。

「一緒は無理でも、隣ならいいよな…」

優馬の部屋の窓辺で、柔らかい陽だまりの中しあわせそうに微笑む二人。
このシーン、本当に本当に、ライティングもなにもかも最高で、柔らかな光の中ですごくしあわせそうに笑い合う優馬と直人がいるんです。しかも、この台詞だよ。最高過ぎて聞いた瞬間鳥肌とぶわっと視界が涙で滲みました。一緒の墓に入るのは無理でも、隣なら、許されるよねって…なんて控えめで慎ましい、直人らしい答えなの。
どんなに謝りたくても、触れたくても、もう二度と会うことはできない。
自分への怒りを抱えて終わる、切なすぎる結末でした。

【最後に】

妻夫木くんと綾野剛を見るために行ったら映画3本分くらいの大ボリュームのすごい話を観てしまいました。
最初に書いての通り、感想量に大変な差が出てしまいましたが、全編を通じて物語として最高でした。
人を信じることの難しさ、大切さ。そして、自分や他人、どうしようもないことに対しての怒り。
きっと観た後に、何かしら観た側も怒りを感じる内容だなと思いました。私の怒りはもっぱら沖縄編の男性陣ですが(笑)
あと、千葉編は純愛だったと書いている人がたくさんいましたが、この間の食わず嫌いで謙さんが東京組二人を指して「この二人、純愛だから!!」と仰ってたのを鑑賞後にしみじみ噛みしめました。すごい純愛だよぉ…食わず嫌いのパイ投げする妻夫木君と綾野剛可愛かったです。
誰が見ても最高…というには人を選ぶ映画でしたが、これまで観た映画でかなり上位に来る勢いで私の好みの映画でした。

は~~~~~~…もう一回観たい。
良い映画観ましたぁ…。

二人関連の記事まとめも最高だったので、貼っておきます。→映画「怒り」 優馬と直人まとめ

また何か思い立ったら加筆修正します。

※10/6追記※
追記です。原作の小説を読破しました。
どの物語にもたくさんの映画にはなかったシーンがあり、どれもすごく良かったです。
深くは書きません。東京編が好きで、二人の終わり方に救いを求める方、買って読んでほしいです。
まさかこんな続きがあるなんて思いもしなくて、これがトゥルーエンドなのか…と読んだ瞬間に鳥肌が止まらず、涙が出ました。
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